血流を良くするには、まず血液がたくさんないといけません。
では、血液を作るうえで最も大切な臓器はどこだと思いますか?
「腸」です。
血液が造られるのは骨髄というのが常識とされていますが、実は「腸」で血液が造られているという説もあるくらいなのです。どちらが本当なのかの議論は専門家にお任せするにしても、「腸」が大事ということには変わりません。健康な腸には、腸内フローラと呼ばれる、善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスのとれた腸内細菌が棲んでいます。腸内細菌はおよそ1000種類、100兆個以上とも言われています。悪玉菌にも役割がありますが、優勢になってはいけません。栄養をしっかり吸収し、不要なものをきちんと排泄するには、善玉菌が増えて元気に働いてくれることが必要です。
そのために、大いに役立ってくれるのが発酵食品と食物繊維。
日本には優れた発酵食品がたくさんあります。みそ、しょうゆ、漬物、納豆など。またチーズ、ヨーグルト、キムチなどもいいですね。
昔は、食物繊維は人間にとって必要な栄養素とは考えられていませんでした。しかし、今は第6の栄養素と言われ、とても重要な働きをしていることがわかりました。巡りの良い体を作るためにも、ぜひとも積極的に摂りたい栄養素です。
食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」があります。
不溶性食物繊維は、水に溶けにくい食物繊維で野菜や穀物、キノコ類などに多く含まれます。働きは、腸の中の水分を吸って便のカサを増やし、腸の蠕動運動を活発にします。有害物質なども吸着して、体外へ排出してくれます。
水溶性食物繊維は、文字通り水に溶けやすい食物繊維で、海藻類や果物類に多く含まれます。糖などの栄養の吸収を抑え、腸内の善玉菌を増やす働きもしてくれます。トクホでよく利用される「難消化性デキストリン」は水溶性食物繊維です。
どちらの食物繊維も、便秘予防や改善には不可欠で、ダイエットにも効果抜群です。積極的に摂りましょう。
メグリスタアドバイザー 中俣拓哉