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冷え性がもたらす8つの不調とその対策

 

冷え性を自覚している人は、成人女性で60%以上いるというデータがあります。また潜在的な冷えを抱えている人を含めると、非常に多くの女性が冷えを原因として何かしらの症状に悩んでいることと思われます。それは女性だけではありません。近年ではデスクワークの増加から、男性でも冷え性の人が増えてきています。

では、冷えは私たちにどのような不都合をもたらすのでしょうか。それは主に8つあります。

 

冷え性がもたらす8つの不都合な症状

1.むくみ(浮腫)

 

 

身体が冷えると、体温を維持しようとするため血流が悪くなります。血流が悪くなるということは、体中の水分の流れも悪くなるということです。細胞と細胞の間に水分がありますが、余分な水分は静脈やリンパ管を通って排出されますが、それが滞ってしまいます。すると細胞と細胞の間(細胞間液・間質液)にたまってしまうと、それがむくみとなってしまうのです。

 

 

2.手足の冷え

 

 

身体の芯が冷えると、体温を維持しようとするため、手足などの末端の血管が収縮して体温が放出されるのを防ぎます。そのため、手足が冷えるのです。逆に体温が上がると、熱を放出するために末端の血管が拡張して、体温を下げようとするのです。

 

 

3.肩こり

 

 

冷えにより血流が滞ると酸素や栄養が筋肉に行き渡らなくなり、さらに老廃物の排出もスムースに出来なくなります。背中や肩、首の筋肉も同様で、そうなると筋肉はこわばり“こり”につながるわけです。肩がこるとさらに冷え、血流が悪くなるという悪循環を引き起こします。

4.朝起きられない

 

 

これは、眠りの質が良くないことが原因のひとつ。質の良い睡眠のために、通常寝た直後に手足の温度が上がり、そこから熱を逃がすことによって体温を下げて深い眠りに入ります。冷え性の人は、手足が冷たく熱を逃がすことができません。だから、しっかりと身体を休めることができずに、朝起きるのがつらく、起きても疲れがとれていないという状況になりやすいのです。

 

 

5.生理痛がひどくなる

 

 

体が冷えると血行が悪くなり、子宮の動きが鈍くなって子宮内膜(月経血)がうまく押し出されなくなってしまいます。すると、子宮を収縮させて月経を促すプロスタグランジンという物質が過剰に分泌されます。このプロスタグランジンは、痛みを生じさせる原因物質でもあるのです。そのため生理痛が激しくなったり、時に頭痛など他の部位の痛みも生じさせてしまうことがあります。

 

 

6.便秘

 

 

身体の内側が冷えると、胃腸の働きが悪くなります。そこに加えて、血流も悪くなりますから胃腸の機能はさらに低下するわけです。腸は、自律神経と密接に関わっています。腸の調子が悪くなると、自律神経に影響を及ぼし体がさらに冷える方向に行ってしまいます。

 

 

7.免疫力が落ちる

 

 

体温が1度下がると免疫力が30%以上低下すると言われています。免疫とは免疫細胞がウィルスや細菌などの病原体、またはガン等の異常細胞から体を防御するシステムです。免疫細胞は白血球に複数存在します。つまり、血液中の白血球が体の隅々まで行き渡らないと、免疫システムは機能しないわけです。冷えによって血流が悪くなると、白血球が行き渡りません。逆に、がん細胞は35度前後の温度で増殖が活発になるのです。

8.疲れやすい

 

 

冷えると、血流が悪くなりそれとともに代謝が悪くなります。すると、疲労物質や老廃物をうまく排出できなくなってしまうのです。また、冷えによって自律神経のバランスが崩れます。自律神経は、全身の機能をコントロールする器官で、この働きが狂ってしまうと、身体は疲れてしまい、また疲れをとることができなくなってしまいます。

 

普段感じている不調が、実は冷えが原因だったのかもしれない、と気づいた人もいるのではないでしょうか。もちろん、身体の不調はさまざまな原因が複合的に生じることによって引き起こされます。ただその中でも、“冷え”は大きな原因のひとつとなっていることが多いのです。

では、どのような対策をすれば、これら8つの不調を改善できるのでしょうか。

 

改善策は血流を良くすること

 

まず、冷えが大きな原因と言っているわけですから、冷えを改善することから始めます。その冷えはどうして起こるかというと、血流の悪化です。血液は酸素や栄養を体の隅々まで運ぶのと同時に、熱を運びます。ですから、血液が押し出される心臓とその近くの臓器が一番体温が高い場所になるわけです。つまり、体中の血流を良くしてあげることが、冷えを改善することにつながります。

 

 

冷えを改善する食べ物

 

タンパク質

 

血液を増やして流すためには、栄養はとても重要です。そのために積極的に摂りたい栄養素はタンパク質。大豆や赤身の肉、魚をバランスよく十分に摂るようにしましょう。

 

 

野菜

生野菜は酵素が多く、結果的に体を温めてくれます。ニンジン、ゴボウなどの根菜類や、ねぎ、玉ねぎもおすすめです。旬の野菜を積極的に摂るようにしましょう。

 

 

ポリフェノール

 

抗酸化作用に優れ、血流を改善してくれます。赤ワインやブルーベリー、黒大豆、黒ゴマ、トマトなど色の濃い食材に多く含まれています。

 

 

オメガ3脂肪酸

 

α-リノレン酸、DHA、EPAと呼ばれる不飽和脂肪酸です。脳を活性化してくれることでも注目を浴びています。青魚や亜麻仁油、チアシードなどに多く含まれています。

 

 

発酵食品

 

冷えを改善するには、腸が元気で活発に働かなくてはいけません。日本には、納豆や漬物など優れた発酵食品がたくさんあります。塩分や糖分の摂りすぎに注意しながら、積極的に摂りましょう。

 

 

スパイス

 

香辛料には代謝を上げる効果があります。特に生姜、胡椒、にんにく、唐辛子がおすすめです。

 

冷えを改善する運動

 

血液を流すポンプの役割をするのが、筋肉です。つまり筋肉が減ってしまうと、血が流れなくなってしまいます。特に大きな筋肉は下半身にあります。ウォーキングや自転車がおすすめです。エスカレーターやエレベーターを使わずに、なるべく階段を利用しましょうまた、日常的にストレッチをすることが大切です。朝起きたらストレッチ。仕事の合間にストレッチ。お風呂に入ったらストレッチ。寝る前にストレッチ。ゆっくりと身体を伸ばしましょう。

 

冷えを改善する入浴

 

お風呂は、もっとも簡単な冷えの改善方法です。全身首まで浸かります。15分くらい浸かっていられる温度に設定してください。より効果的にお風呂に入るにはには、入浴剤やバスソルトもおすすめです。同時にリラックス効果も得られます。またお風呂で、お腹や太もも、ふくらはぎをマッサージするのもいいでしょう。

 

冷えを改善する睡眠・休息

 

血液は交感神経が優位な時は流れなくなり、副交感神経が優位な時には流れが良くなります。交感神経が優位な時は、簡単に言うと戦闘モード、つまり仕事中だったりストレスがかかっていたりする時です。副交感神経は、リラックスしている時、休息している時に優位になります。必要な睡眠時間には個人差がありますが、6時間以上は欲しいところです。また日中も、休憩やリフレッシュできる時間をとるようにしてください。

冷えを改善する服装

 

心臓から遠い下半身を中心に温めましょう。腹巻、レッグウォーマー、あたたかい靴下はおすすめです。夏でもクーラーの冷たい空気が下にいきますので、ブランケットなどで腰から下が冷えないように注意しましょう。

 

 

冷えを自覚していない人も

上記のような不調を持ちながら、自覚していない冷え性の人も数多くいます。そのような人は、体温を上げたり血流を改善したりすることで、症状をやわらげることが可能となります。また、更年期によくみられる症状に、ほてりや冷えのぼせがあります。顔や上半身は暑くて汗をかくほどなのに、手足など末端が冷えるというものです。これは女性のみならず男性にも起こります。これは、ホルモンの減少によって、血流をつかさどる自律神経のバランスが崩れてしまうことが原因です。全身の血流を良くすることで症状が軽減されることがあります。

 

 

メグリスタアドバイザー 中俣拓哉