日頃、私たちはデスクワークでパソコンに張り付いたり、移動中はスマホの画面をずっと覗いていたりと、背中が丸まっている姿勢をとっていることが多いです。特にそういった態勢の時は、集中していますから交感神経が常に優位になり、筋肉も硬直しています。すると固まってしまう筋肉が、肩甲骨まわりです。肩甲骨まわりの筋肉が固まると、肩こりはもちろん、首こり、腰痛、頭痛などを引き起こします。また、体中の血行にも影響し、冷え性やむくみにも悩まされることになるのです。
固まってしまった肩甲骨まわりをほぐすことで、周辺にある褐色脂肪細胞が活性化してきます。褐色脂肪細胞とは、多くのエネルギーを作り出すミトコンドリアが多く含まれている細胞で、活性化するとより多くの熱を生み出します。つまり体温を上げて、血流をよくします。冷えやむくみに悩んでいる人は、肩甲骨まわりの筋肉が固まっている可能性があります。肩甲骨をほぐして、巡りを改善しましょう。また、肩甲骨まわりをほぐすことで他にも、
肩甲骨周辺にある筋肉がほぐれると、血流が良くなり、褐色脂肪細胞にたくさんの酸素が供給されるようになります。すると、褐色脂肪細胞の働きが活発になって脂肪が燃えやすくなるのです。
肩こりの原因は、肩甲骨まわりの硬さによるところが大きく、その周辺を柔らかくしてあげることで、筋肉がほぐれ、血行が良くなり、肩こりが改善されます。
首がこる原因も、肩こり同様、肩甲骨まわりで筋肉が固まり、血流が滞っているからです。肩甲骨の可動域を広げることで、血行を改善することができます。
肩甲骨まわりが硬くなっていると姿勢が悪くなり、骨盤がゆがんできます。肩甲骨を正しい位置に修正することで姿勢も良くなり、骨盤も正しい位置に戻すことが可能になるのです。
などの良い効果が見込めます。
1.息を吸いながら、両手を頭の上に伸ばします。ちょうどラジオ体操の深呼吸のように。
2.ここからがラジオ体操と違います。頭の上で合わせた両手を、外側に向けます。手の甲同士を合わせる感じです。
3.息を吐きながら、両手の手のひらを外側に向けたまま、胸を張りながらゆっくり大きな弧を描くように下してきます。その時、肘を曲げながら、背中の肩甲骨を寄せることを意識しましょう。
4.これを10回以上、繰り返します。
デスクワークの合間にも、椅子に座りながらでもできるストレッチです。気が付いたときに、1日何回でもやりましょう。
メグリスタアドバイザー 中俣拓哉